男性力!|漢方のはなし

4.男性力の低下と不妊との関係

精液検査の結果は、男性不妊の原因究明の手がかりだけではなく、「男性力」の客観的バロメータの一つとも言えます。
まずは精液検査を受けましょう。

精液検査の基準値

精液量:2ml以上
精子濃度:1ml中に2000万個以上
精子総数:4000万以上
精子運動率:前進運動精子50%以上、高速直進運動精子25%以上
正常携帯精子:30%以上
生存率:50%以上
白血球:1ml中に100万個未満
抗精子抗体:陰性

(世界保健機構(WHO)1999年)

これらの数値以下の場合には受精しづらい状況にあります。
この場合、造精機能を高める漢方薬た人工受精、体外受精、顕微授精などがあります。

妊娠に直接関係するものでよくみられる精液・精子の以上hあ、主に以下のものがあります。

(1)精子の数が少ない
特に1000万/ml未満なら、自然妊娠は難しいとされています。

(2)成否の運動率が低い
運動率が低いと、卵子と出会う卵管膨大部まで到達出来ない。
卵子の殻(透明帯)を破れず受精できない。

(3)奇形精子が多い
奇形精子は遺伝子情報の欠損や運動率の低下などがみられ、受精しづらい。

精子の状態は、生活習慣やその時の体調などに左右されますので、検査結果に問題があれば、少し間を置いて2~3度検査してみましょう!精子の異常を引き起こす病態は、精索静脈瘤、前立腺炎、精巣炎や糖尿病などの慢性病が挙げられますが、これあの病気の治療も精子の改善にとって重要です。
なお、精子の異常と不妊の関係は絶対的なものではありませんが、精子の数や運動率などを総合的に改善していくことが妊娠につながります。

精液の不思議

普通、射精したばかりの精液はゼリー状ですが、室温でも30分ぐらいで液化します。
1時間過ぎても液化しないと、精液から精子が出ていくことが出来ず、妊娠が難しくなります。(精液不液化)

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