不妊症のおはなし|漢方のはなし

11.不妊~産後の養生

日本の妊婦は産後一週間もたたないうちに家事や仕事に復帰し体を酷使するにもかかわらず、そのわりには体をいたわる漢方薬や栄養剤などを摂るようなことをしないことでした。 中国では、産後は女性が一生のうちで一番大事にしてもらえる時期で、家事はいっさいやらないのが当たり前、その上、栄養たっぷりの薬膳を嫌と言うほど食べさせられ、最低でも1ヶ月間、普通は3ヶ月間は当帰 という生薬の入った漢方薬を服用します。産後の女性は外出も控えてただひたすら養生して、体力を回復させようとするのです。

さて中国漢方では、体に大変な負担をかける出産、育児は、体のエネルギー源である [気]や[血]を不足させてしまうと考えます。

出産を終えた女性の皆さんは、まず体力をつけることに専念し、なるべく体を冷やさないような工夫を心がけ、悪露排出や子宮の戻りを促し、良質の母乳を作れるように気血を補い、 血行を良くするように努めてほしいです。そのためには十分な休養、体を冷やさず、気血を補う食べ物(ナツメ・烏骨鶏・黒米・黒豆など)を積極的に摂取し、さらに女性の生薬と呼ばれる当帰が タップリと含まれている婦宝当帰膠をぜひ活用してほしいと思います。

当帰ほど産後の体力回復(気血を作る)に役立つ漢方薬は他にはない。産後の養生をしっかりとやらないと、産後うつ病や育児ノイローゼ、さらには第二子不妊につながりかねないからです。

漢方のはなし