ガンと免疫|漢方のはなし

21.ガンと免疫に関するQ&A 07

Q7.キノコを効果的に使うは?

A.βグルカンという多糖類を主成分としたアガリクスなどのキノコ類はおもに免疫増強作用が強く、ガンの予防と補助治療のほか、いろいろな免疫疾患にも使われています。しかし、βグルカンをはじめ多糖体類は長く服用すると、効き目が徐々に弱くなってしまうことがあります。これを免疫枯渇現象と呼ぶ人もいます。
このような現象が起こる原因について、体に多糖類に対する耐性が生じることや、サイトカインを産生する原料の不足、及び血液の過酸化が指摘されています。従って、βグルカンを含む多糖体類のキノコ製品は間をおいて、または別の種類のものと交替しながら飲用する方法、あるいは他の漢方薬との併用が効果的です。
また、キノコ類は栽培地域、採取された時期、使用する部位、成分の抽出方法などによって有効成分の含有量や効力などが違いますから、製品を選ぶ場合には気をつけなければいけません。

漢方のはなし