風邪に抗生物質?

2018年11月16日

気温差が大きくなり、風邪をひいている方が増えていますね。

風邪をひいて病院に行くと、抗生物質を出すお医者さんもいるようです。

 

風邪はウィルスによって起こることが多いので、細菌に有効な抗生物質は効きません。

 

細菌とウィルスの違いはなんでしょうか?

まず、大きさが違います。ウィルスは細菌の50分の1程度の大きさで、とても小さいです。

また、細菌は自分の力で増殖できますが、ウィルスは人や動物の細胞に入らないと増殖できません。

 

昨年、厚生労働省は風邪の抗生物質の使用を控えるようにと呼びかけています。抗生物質の使用による、薬剤耐性菌が増える結果になり、抗生物質が有効に効かなくなる心配があります。

 

風邪は消化の良いものを食べ、ゆっくり休み、免疫力を上げることが大切です。

鼻水がでるとか、咳がでる時は症状を抑える薬を飲むのはいいのですが、熱を下げる薬の服用は注意してくださいね。

身体のなかで、菌と戦って熱が発生しています。

 

先日、漢方の講習会で、先生の薬局に抗生物質をいろいろ使ったが、一向に治らないので漢方薬を頼って来たお客様がいたそうです。

免疫抑を上げる漢方薬を服用して、改善したということです。

 

今、抗生物質が効かない細菌も問題になっています。

日頃から、運動をし、バランスのとれた食事、十分な睡眠によって免疫力をアップしましょうね