病は気から

2017年08月18日

今日、テレビで「病は気から」の仕組みが、マウスでわかった、と言っていました。

ストレスで脳の中に炎症ができ、通常はない神経回路で他の臓器に不調をもたらすのだ、ということのようです。

いつも思うのは、マウスの実験で証明しても、人間とは違うのでは?

それよりも、漢方では人の経験を通して色々な処方が決められています!

でも、漢方は科学的裏付けがない、とよくいわれます。

ストレスがかかると、胃が痛くなったり、下痢したり、体調が悪くなりますよね。これは私たち人間が身体で、よくわかっていると思うのです。

漢方は、「気・血・水」のバランスによって、健康が保たれていると考えています。

お客さんがいらした時、「胃が痛いのです。」と言われた時、この方の体質をまずみます。ガッチリした方か、虚弱な方か、その中間な方か。

次に、何故病気は起きているのか、ストレスだろうか?冷たい飲食物をとって胃が冷え過ぎたせいか?また病気になっての期間は?など総合的に判断します。

全然関係ないと思われる、汗のでかたや、尿のでかた、便の様子、頭痛、女性ですと生理などに、病気の原因がわかるヒントがあったりします。

「気」は身体を動かす、目に見えないエネルギーですが、精神と密接な関係があります。ストレスなどで、「気」の流れが悪くなると色々な病気になります。

漢方では、この様な体質で、「気」の病気でこの様な症状が出ている時は、この漢方薬をだしなさいと決められています。でも、それを判断するのは、難しいことなので絶えず勉強が必要ですね!

漢方は、病院の検査の数値ではなく、その方一人ひとりの訴えによって、病気にならない「未病」のうちに治療できます。

病気にならないうちの治療は、健康を保つ上で、とっても大切なことですよね!!