漢方Q&A|漢方について

Q.漢方薬と新薬の違いは何ですか?
A. 新薬は科学的に合成された薬です。それに対し漢方薬は自然の動植物を用います。診断方も西洋医学は病名や検査の結果を見て薬を処方します。漢方薬はその人の体質や症状全体をみて、薬を処方します。 
Q.漢方薬には副作用はありませんか?
A.漢方薬は副作用がないというイメージがありますが、間違いです。その人の体質や症状に合わない薬を飲むと症状が悪化します。きちんとした診断の元に薬を処方してもらいましょう。
Q.妊娠中に漢方薬を服用しても大丈夫ですか?
A.その方に合った薬ならば大丈夫です。婦人科の漢方薬の中には、妊娠中の赤ちゃんを守る薬もあり、つわりを楽にする薬もあります。ただし、下剤や強い発汗剤などの使用は注意が必要です。よく相談した上で用いましょう。
Q.漢方薬にはどんな種類がありますか?
A.煎じ薬、散剤、錠剤、丸剤、軟膏などがあります。煎じ薬がもっとも良く効きますが、煎じるのが面倒だという方には、手軽に飲める散剤や錠剤があります。 
Q.漢方薬は高いというイメージがありますが、いくらくらいするのですか?
A.一般的には、煎じ薬は1日分500~800円くらいです。散剤は1日分400~600円くらい、錠剤は15日分で3,000~4,500円くらいです。当店では煎じ薬は 540円、散剤は430円です。
Q.漢方薬はどのくらい飲んだら効くのですか?
A.漢方薬は長く飲まないと効かないというイメージがありますが、急性の疾患、例えば風邪とか胃腸炎、蕁麻疹などは半日~二日ぐらいでも効果が表れます。しかし、慢性の疾患に対してはその方の体質や病気の種類によってもさまざまですが、二週間~三週間を目安に効果を見ながら治療してゆきます。体質改善が目的なので、根本的な治療には時間を必要とする場合もありますが、症状は少しずつ楽になってゆきます。
Q.新薬と併用しても大丈夫ですか?
A.服用時間を一時間以上あければ、問題ありませんが、心配な方はご相談ください。
Q.漢方薬はどうやって服用すればより効果的ですか?
A.煎じ薬の場合、煎じた液はビンなどに入れ、冷蔵庫で保管して、一回分ごとに人肌に温めて服用したほうが効果的です。散剤は人肌程度のお湯に溶かして服用するか、そのままお湯で服用します。錠剤も人肌程度のお湯で服用したほうが効果的です。
Q.煎じ方はどうしたらよいのですか?
A.土瓶を用いて煎じるのが一般的ですが、ない方は少し 多目の水を入れ、鍋で煎じてもよろしいです。長く使うと匂いがうつるので専用の鍋を用意したほうが良いでしょう。鉄や銅のものは生薬中の成分と反応するので、避けましょう。手軽に済ませたい方は、電気の煎じ器もあります。火加減の調節もなく自動で煎じ上がり、便利です。

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