どうします?その痛み|漢方のはなし

4.中国医学のキャラクター六淫の邪とその他

六淫の邪のうち、特に痛みに関係するのは、風、寒、湿、熱(火と暑もこの場合は熱と考える)の4つの邪です。風に当たると痛みが出る場合はこの原因を風邪とよび、冷えると痛みがつらくなる場合にはその原因を湿邪とよび、暖めるとと悪くなる場合にはその原因を熱邪とよびます。これらはいずれも急性の疼痛、または慢性疾患の急性疼痛によくみられる外的原因です。

この他、生活習慣によって体の中にできた実証タイプの病理的産物として気滞、お血[おけつ]、痰飲があります。気滞とは気の流れが悪くなった状態です。お血[おけつ]とは血液が濃くなって粘り、流れが悪くなり、ドロドロした状態です。打撲した時のあざもお地[おけつ]です。痰飲とは体の中を流れている水分が長期にわたってとどまり、濃くなってネバネバしたものです。

慢性的な疼痛の原因である虚証タイプは気や血が不足したり、臓器の機能が低下した状態です。

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