どうします?その痛み|漢方のはなし

13.腰背部の症状

腰痛の原因は千差万別 病名より症状や痛みの性質から治療する

腰部の痛みをともなう疾患には急・慢性ぎっくり腰、脊椎分離症、腰部脊椎管狭窄症、腰部椎間板ヘルニア、骨粗しょう症、慢性関節リウマチ、坐骨神経痛、腰部変形性関節症などがあります。ヒトは二本足で歩行しているため他の動物に比べて腰に負担がかかりやすく、腰部の痛みを訴える疾患は数多くあります。

西洋医学の治療では痛みの原因となる疾患の治療と痛みのコントロールのため、鎮痛剤を服用します。原因疾患の種類や痛みの期間によっては、手術が必要な場合もあります。

中国医学では腰部に人体を上下に結ぶ経絡がいくつもあり、この経絡が何らかの理由で、「つまって」流れにくくなると痛みが生じると考えています。流れの悪くなった経絡の違いによって痛む場所が異なってきます。また腰部を通っている経絡の流れがどのような原因で悪くなったのかでも治療法がかわります。病名よりもむしろ、痛み野性質やその他の症状によって薬が決まります。

漢方のはなし