どうします?その痛み|漢方のはなし

7.頭痛のタイプ

●急性疾痛【外的原因】/実証

■風寒タイプ
後頭部から頂背部に及ぶ痛みで、悪寒をともなう。風邪を引いたときの頭痛もそうだが、寒さや冷えによって悪化する。

■風湿タイプ
頭全体に重く帽子をかぶったような痛みで、雨の日や梅雨時に悪化しやすい。

■風熱タイプ
頭頂部と前額部の伊丹、のぼせ感、口や喉の渇きをともなう。

●急性・慢性とう痛【内的原因】/実証

■肝火タイプ
張る痛み、ズキンズキンする痛み、顔が赤く目は充血、口は渇いてイライラする、下は赤く、下の苔は黄色い。

■痰飲タイプ
頭が重くて痛い、肩こり、体全体がだるい、胃がもたれやすいなど下の色は淡く、全体がはれぼったい。舌の苔は白く厚いか、または白く粘っている。

■お血[おけつ]タイプ
長時間痛む、指す痛み、痛む場所が決まっている、肩がこる、舌の色は暗紅かあるいは紫で、暗紅色のお班[おはん]やお点[おてん]がある。

●急性・慢性とう痛【内的原因】/虚証

■気血両虚[きけつりょうきょ]タイプ
疲れた時や生理後に痛む、はっきりしない・空虚な痛み、ふらつき、だるさ、顔色が白く、艶がない。

■陰虚陽亢[いんきょようこう]タイプ
普通の痛み、あるいは張る痛み、めまい、耳鳴り、のぼせ、ほてり、舌の色が赤く、苔が少ない

■腎精不足[じんせいふそく]タイプ
頭痛、めまい、足腰がだるい、耳鳴り、閉経(整理が止まっている)

漢方のはなし