あなたの体質改善!ココがポイント|漢方のはなし

14.肩こりや筋肉がつりやすい体質の方の養生について

肩こりしやすい、足の筋肉がつりやすい、腰周りが張った感じになりやすいなど筋肉の症状を持ちやすい体質の方の養生法です。

肩こりや筋肉がついりやすい体質とは?

中医学では肩こりや筋肉がつる症状は内臓の働きがよくないことによって生じると考えます。筋肉の症状が繰り返し起こるのは、筋肉に血液が潤いを与えていないか、筋肉中の疲労物質を肝臓に回収できない、あるいは神経的な緊張を解消できないと考え、食事や毎日の過ごし方に注意を促しています。

(1)筋肉に潤いが与えられないタイプ

中医学では「血虚」という状態をいいます。これは単純な貧血という意味ではなく、血液中の栄養成分が不足していたり、血液中を流れているホルモンのバランスが良くないことを言います。これらが原因で筋肉がこりやすくなっているタイプです。

●具体的な養生方法

良い血をつくることが大切です。栄養のバランスと味のバランスを良くすることが大切です。血液を薄めるような水分のとり方に注意しましょう。生理前に筋肉がこる場合は、香味野菜や柑橘系の香りなどを身近に置くのも効果があります。このタイプの方が、マッサージなど筋肉に刺激を与え続けたりすると、筋肉のこりが逆にひどくなります。

・栄養のバランスに注意して良い血をつくろう
・自分の体に合った水分のとり方に注意しよう
・ストレッチなどをこまめにしよう

(2)疲労物質を回収できないタイプ

特定の筋肉を使いすぎてしまい、筋肉中に乳酸がたまり、これを解消できないタイプです。血液循環と肝臓の働きの低下によることが多いです。

●具体的な養生方法

ストレッチやラジオ体操などを習慣化しましょう。肝臓の働きを高める酸味の食品を多くとりましょう。ビタミンCなどもオススメです。

・ストレッチや運動を習慣化しよう
・肝臓を元気にしよう
・酸味のものや酢の物を多く食べよう

(3)神経的な緊張を解消できないタイプ

自律神経の緊張や、筋肉の使いすぎ、疲労の蓄積によって起こります。自分でリラックス状態を作ることが苦手なタイプです。

●具体的な養生方法

睡眠不足に注意しましょう。疲労を解消できないと悪化していきますので休養が何より大切です。軽い運動を定期的に行うことも良い方法です。ぬるめのお湯にゆっくりとつかったり、適度にアルコールを飲んだりすることも良いです。

・睡眠が安眠になるように配慮しようbr> ・軽い運動を習慣化しよう

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