耳鳴り お身体の悩み

漢方医学

実際には、特に原因のわからない耳鳴りも多く見られますが、このようなときは漢方薬が 意外な効果を発揮するケースが多いです。
耳鳴りは、水分代謝がうまくいかずに、三半規管などに余分な水がたまり起きるケースが 多いのですが、漢方ではこうした過剰な水分を調整する漢方処方を用いることで改善してい きます。
また、老化からくる耳鳴りも?よく見られるケースです。老化からくる耳鳴りは腎虚といっ て、腎機能(泌尿器や生殖機能)の衰えた状態といえます。このような時は、漢方では 「補腎薬」といって「腎」の働きを補う処方を用います。
補腎薬は耳鳴りだけではなく、腎臓や膀胱の働きを改善し、強壮効果や若返りの効果もあ るといわれています。
また、ストレスや精神的な緊張が原因となっている耳鳴りもよくみられますが、このよう なときは精神的な緊張を和らげるような漢方薬を用います。
耳鳴りは完治がむずかしい病気といえます。しかし、体質に合った漢方薬を服用すること で、症状が気にならないくらいに軽くなることもあります。

※漢方を服用する場合は、自己判断せずに、漢方の専門知識のある医師、薬剤師に相談しましょう。

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漢方医学

西洋医学

実際は何も音がしていないのに、耳の中で音がしている状態を耳鳴りといいます。
耳鳴りは、中耳炎や内耳炎など耳の病気があるときにもよく見られます。この場合は 「ザー」という低音の耳鳴りが聞こえることが多く、めまいや難聴、耳のつまった感じ を伴うことがあります。
メニエール病や突発性難聴の耳鳴りの場合は「キーン」という金属音の耳鳴りが、めま いや吐き気を伴って起きることがあります。
また、高血圧や低血圧、脳腫瘍などの血管障害や、ストレスや精神不安などが原因で 起きることもあります。このときは、「ジー、ジー」というセミの無き声のような耳鳴り で頭痛や肩こり、不眠などを伴うケースが多く見られます。
耳鳴りの仕組みについては、まだ不明な点も多く、西洋医学でも治療が難しいのが実状 です。
西洋医学では、原因となる病気がわかっていればその病気を治療しますが、原因不明の 耳鳴りの場合はビタミン剤や安定剤による治療が行われます。

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西洋医学

日常生活

日常生活についてですが、耳鳴りを改善するには、まず体調を整えることが大切です。
過労や寝不足をさけて、十分な睡眠時間をとるようにしましょう。
ストレスも耳鳴りの引き金となっていることがあります。軽い運動や趣味などでストレス を発散する時間を作るようにしてください。
また、食事は栄養バランスに気を配り、3食規則正しく取るようにしてください。冷たい飲食物、水分のとり過ぎに注意しましょう。

※医師・薬剤師に、ご相談の上服用してください。

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日常生活

耳鳴りの漢方の実例

ストレス性の耳鳴りの症例

女性 33歳 耳鳴り

最近、耳鳴りに悩まされているとのことで来店されました。
痩せ型で冷え性、疲れやすく血圧が低いです。胃がもたれやすく、空腹時には胃が痛む ことがあります。食欲も不振とのことでした。病院で検査をしても特に原因は判らないと のことです。
耳鳴りが始まって3ヵ月くらい経ちますが、改善する様子はありません。
この方は、仕事上のストレスなど多く、また神経質でイライラしやすかったので、虚弱 タイプに用いる処方で、耳鳴りだけでなくストレスを和らげる漢方薬を処方しました。
この漢方薬を服用するようになって3ヵ月後には、耳鳴りが以前のように気にならなく なってきました。さらに六ヶ月後には、全く気にならないというところまで改善しました。
また、以前ほど?イライラすることもなくなったとのことです。

高血圧と耳鳴りの症例

男性 55歳  耳鳴り

2年前から、左の耳にキーンという耳鳴りがするようになりました。かかりつけの病院 や近所の耳鼻科で治療を受けていましたが、症状が変わらないため来店しました。
見た目は、肥満型で健康そうな方です。神経質でイライラしやすく血圧が高いとのこと でした。
めまいや立ちくらみもよくします。目が疲れやすくショボショボします。また、便秘が あり、のぼせ症とのことでした。
この方はガッチリタイプと判断しました。漢方薬は神経を安定させて血流をよくする効 果のあるものを処方しました。
漢方薬の服用を始めて一ヶ月が経っても、あまり変化が見られないとのことでした。相 変わらず耳鳴りはひどいようです。しかし、目の疲れやめまいは楽になっているとのこと でした。
そこでもう一ヶ月、同じ漢方薬を服用していただきましたが、今度は耳鳴りがいくらか 楽になっているとのことです。その後も同じ処方を服用していただきました。
耳鳴りは少しずつよくなり、6ヶ月後には耳鳴りはほとんど気にならないくらい改善し、 血圧も以前よりは安定してきたとのことです。

難聴を伴った耳鳴りの症例

女性 46歳 耳鳴り

この方は、長いこと耳鳴りや難聴、耳の塞がった感じに悩んでいましたが、当店のホームページを見て、漢方でよくなればと思い来店されました。
中肉中背、疲れやすく胃が弱い方です。病院で検査を受けても特に異常は見つからないとのことでした。
いろいろと症状をうかがって漢方薬を処方しましたが、3ヶ月経っても何も変化が見られませんでした。そこで、別の処方に変えて様子を見ることにしました。処方を変えて一ヶ月後には耳鳴りが軽くなったとのことでした。
その後も同じ処方を服用していますが、耳鳴りは8割くらいまで改善し、耳の塞がる感じもあまり気にならないとのことです。

耳鳴り、不眠、動悸などの症状で悩んでいました

女性 31歳 耳鳴り 不眠 動悸

数か月前から、耳鳴り、耳が塞がる、不眠、動悸などの症状で悩んでいました。
原因はそのころから始めた仕事かもしれないとのことです。
職場には同世代の女性が多く、気を使うことが多いとのことでした。
病院へも行きましたが、改善することはありません。

一ヵ月分の漢方薬を処方しました。
一ヶ月後には、不眠や動悸などはよくなってきたとのことです。
耳鳴りや耳の塞がる症状も改善しています。
さらに同じ漢方を継続して、半年後には悩んでいた症状がほぼ改善したとのことでした。

耳鳴りと難聴で悩んでいました

女性 70歳代

70代の女性です。 10年以上前から耳鳴りと難聴で悩んでいます。
最近、特に症状が悪化してきたとのことで、来店されました。
耳鳴りや難聴以外でも、足腰のだるさ、不眠などがあり、できればこうした症状も改善したいとのことでした。

いろいろ症状をお聞きしたところ、老化とともにストレスも原因しているようです。
そこでストレスを和らげて、体調を整えるような漢方薬をお渡ししました。
一ヵ月後に来店した時には、以前よりも耳鳴りの調子がよいとのことでした。
寝つきもよくなっています。
そのまま同じものを継続していただいています。
難聴は変わらないとのことですが、耳鳴り、不眠、足腰のだるさなどは着実に改善しているとのことです。

8年前から悩んでいた耳鳴りが、漢方薬を服用して早期に改善

女性 70歳代

62歳のときに、耳鳴りが始まりました。
それ以来、耳鼻科や総合病院などを何カ所も受診しましたがよくなりません。
右の耳は、一日中低い音がなっています。
左の耳は夜寝る時になると、キーンという金属音のような音がするとのことです。
こうした症状が絶えず続いています。
何か用事などをしているときは気にならないそうですが、じっとしているととても気になります。

この方は、老化からくる耳鳴りと考えられたので体調維持をふくめて耳鳴りが改善できるような漢方薬をお出ししました。
1カ月後に来店されたときには、とても調子が良いとのことでした。
服用して3日目から両方の耳鳴りが軽くなったそうです。
最近は、耳鳴りを忘れてしまう日も多くなってきたとのことです。
調子がよいので、漢方薬はしばらく続けたいそうです。

20年以上、血圧が高く、難聴と耳鳴りで悩んでいましたが、漢方薬を服用して改善

男性 60歳代

40代の半ばに難聴や耳鳴りが始まりました。
はじめはひどくなかったので、そのままにしていたそうです。
ところが、ここ二、三年は段々ひどくなってきて、人と話すことも不自由なことがあります。
特に左側の耳が聞こえづらく、耳鳴りも強いそうです。
また血圧も高く、病院で降圧剤を処方されています。
血圧はともかく、難聴や耳鳴りが少しでも改善できればとのことで、来店されました。

二ヶ月ほど漢方薬を服用していただきましたが、症状は変わりません。
そこで、組み合わせを変えてみましたが、一ヶ月で耳鳴りが軽くなってきたそうです。
今まで聞こえたことのなかった、換気扇の音がハッキリと聞こえるようになってきたそうです。
その後も、漢方薬を飲み続けていますが、来店されるたびに症状が改善しているとのことです。

不眠や耳鳴りなどで悩んでいましたが、漢方薬を服用して改善してきました

男性 50歳代

ここ数ヶ月熟睡できない状態が続いています。
そのため、疲れが抜けずに毎日が辛いそうです。
寝不足のせいか、最近では肩こり、目の疲れ、耳鳴りもあります。
以前に、人間関係のストレスがあり、その頃から始まっているとのことでした。

この方には、精神的な緊張を和らげて熟睡できるような漢方薬をお出ししました。
二ヶ月ほど服用していただきましたが、あまり変わらないようでした。
症状をお聞きすると、疲労が抜けずに一日中疲れているとのことです。
そこで、体力を補うような漢方薬も加えて出しました。
翌月来店された時には、熟睡出来る日が増えてきたとのことです。
肩こりや疲れ目も改善しています。
現在も漢方薬を服用されていますが、体調は日ごとに良くなってきているそうです。

耳鳴りや動悸が再発して辛かったのですが、漢方薬を服用して改善しました

女性 50歳代

五ヶ月前のことです。
夜、寝ているときに、突然、血の気が引いてきて、動悸・めまいが始まり立てなくなりました。
吐き気もあったので、救急で病院に行ったそうです。
いろいろな検査をしても、特に異常はありませんでした。
その後は、特に何事もなく治っていたそうですが、二週間前から動悸・耳鳴りが始まりました。
病院ではやはり異常はないとのことでした。
今回は、動悸や耳鳴りは良くなりません。
特に治療もしてもらえず、不安なので漢方薬を服用したいとのことです。

症状をお聞きしたところ、最近は仕事や日常でストレスが多く、生活も不規則になりがちとのことでした。
そこで、ストレスを和らげるとともに、動悸・耳鳴りなどの症状が改善できるような漢方薬をお出ししました。
一ヵ月後の来店時に様子を伺ったところ、漢方薬を服用してから、気分が良くなってきたそうです。
気持ちがほぐれて、急な動悸がなくなりました。
耳鳴りはまだ残っているそうですが、以前よりは軽くなっています。
漢方薬は、しばらく続けていきたいそうです。

耳鳴り・難聴・耳がつまる感じがありましたが、漢方薬を服用して改善

男性 72歳

10年以上前から、耳鳴りがしていました。
クリニックへ行ったこともありますが、良くならなかったので、現在治療はしていません。
総合病院の耳鼻科で検査も受けましたが、特に異常はありませんでした。
そのままにしておいたのですが、耳がだんだん聞こえにくくなってきました。
耳鳴りも難聴も、我慢できる範囲だったのですが、一ヶ月前から耳がつまるような症状が出てきました。
鼻をふさぐと耳がつまる症状も一時的に良くなりますが、気分が悪いので改善したいとのことです。

症状をお聞きすると、日常生活のストレスや老化などが原因として考えられます。
ストレスと老化を考慮して、耳鳴り・難聴・耳のつまり感などが改善できるような漢方薬をお出ししました。
漢方薬を服用して、一ヶ月はあまり変化はありませんでした。
ただ、気分が良くなって、ストレスが和らいだ感じがするとのことです。
そのまま同じものを続けていただきましたが、耳が詰まる感じはほぼ改善しました。
耳鳴り・難聴も以前よりは徐々に軽くなっているので、もう少し服用しながら様子を見ていきたいとのことです。

生活環境の変化で耳鳴り・難聴が始まったのですが、漢方薬を服用して改善

女性 70歳代

ご主人に先立たれて、息子さんの家で同居することになりました。
お互いに気を遣うことが多く、何かとストレスを感じていたそうです。
同居してから、徐々に耳鳴りと難聴が始まりました。
家族の声が聞こえづらくなり、夜寝る時や周りが静かな時は、ジージーとセミのなくような音が続きます。
耳鼻科で検査を受けましたが、特に異常はありません。
最近は、耳鳴りが原因で寝つきも悪く、つらいとのことです。

お話をお聞きしましたが、老化と同居からくるストレスが原因と考えられました。
そこで、老化対策とストレスの軽減をメインに、耳鳴り・難聴が改善できるような漢方薬をお出ししました。
一ヵ月後の再来店時に症状をお聞きしたところ、難聴は変らないものの耳鳴りがほとんどしなくなったそうです。
寝つきも良くなり、熟睡できるようになりました。
同居生活をしていても、以前のようにストレスを感じなくなり、あまり気を遣わずに生活できるようになったそうです。
もし、難聴が改善できなくても、毎日がとても快適に過ごせるようになったので、漢方薬は続けていきたいとのことでした。

耳鳴りは、完治するのが難しい病気といわれています。
しかし、体質に合った漢方薬を服用することで、この方のように改善するケースも少なくありません。
似たような症状でお悩みの方は、一度漢方薬を試されてはいかがでしょうか。

長いこと悩んでいた、耳鳴りと不眠が改善しました

女性 50歳代

半年くらい前から耳鳴りが始まりました。
親の介護や家事に追われて、しばらくはそのままにしていました。
そのうちに良くなると思っていましたが、耳鳴りはひどくなる一方です。
それどころか、寝る時になっても耳鳴りがするようになり、なかなか寝付けず不眠症気味です。
耳鼻科で薬を処方されましたが、胃がもたれたり目が充血したりするので、服用は止めています。

15日分の漢方薬をお出ししましたが、10日後に再来店されました。
耳鳴りの調子がとても良いとのことです。
漢方薬は思った以上に味がよくて、服用すると気持ちが落ち着くそうです。
三ヶ月で、耳鳴りは80%くらいまで改善しました。
また、寝つきも良くなっています。
相変わらず介護や家事に追われていますが、以前よりイライラすることも少なくなって、気持ちも落ち着いているとのことでした。
漢方薬は、しばらく継続したいとのことです。

耳鳴り、難聴、めまい、肩こりなどの症状がよくなりました

女性 50歳代 耳鳴り 難聴 めまい 肩こり

半年くらい前から、ひどい耳鳴りと難聴で悩まされるようになりました。
また、肩こりがひどくめまいもします。
めまいは、時々ひどくなって吐くこともあるそうです。
こうした発作が月に3~4回あって、とてもつらいそうです。
病院で検査しても特に異常は見つからず、改善する様子もありません。
漢方薬で、少しでも良くなりたいとのことで来店されました。

この方は水毒といって、身体に過剰な水分があると考えられます。
その過剰な水分が、耳鳴りや難聴、めまいなどの原因となっているようです。
そこでその過剰な水分を調整して、こうした症状を、改善できるような漢方薬をお出ししました。
服用し始めたころは、排尿の回数が増えたとのことです。
二ヶ月ほど服用していると、耳鳴りや難聴がなくなってきました。
めまいも軽くなり、吐くことはなくなったそうです。
その後、徐々に発作の回数が減ったようで、いつの間にか耳鳴り、難聴、めまいなどもしなくなりました。
肩こりは、疲れた時などにしますが、以前よりは楽になっています。
漢方薬は、もう少し続けていく予定です。

お身体の悩み