痔 | お身体の悩み

漢方医学

漢方では、痔は肛門部の血行不良(オケツ)ととらえています。つまり、身体の汚れた血液が肛門付近で停滞して起こると考えているのです。
痔に対しては、このようなオケツを改善し血の流れをスムーズにする漢方薬を用います。
また、下痢や便秘も痔と密接に結び付いているので、正常な排便を心がけることも大切です。
漢方薬の痔の薬は、患部の炎症をおさえ、止血作用、痛み、腫れなどに効果があります。出産後の痔にも安心して使えます。
漢方の外用薬を併用するとより効果的です。

※漢方を服用する場合は、自己判断せずに、漢方の専門知識のある医師、薬剤師に相談しましょう。

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漢方医学

西洋医学

痔で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。痔で悩んでいても、なかなか病院へいけずに悪化させてしまうケースも多いと思います。
痔には内痔核、外痔核、裂肛、痔ろうがありますが、最も一般的なのは痔格(じかく)で、俗にイボ痔と呼ばれているものです。痔格には直腸内にできる内痔核と、外の見えるところにできる外痔核があります。内痔核はあまり痛みを伴わないのですが、外痔核は痛みを伴うことが多く、つらい思いをされている方も多いようです。
裂肛はいわゆる切れ痔のことで、排便時に肛門が切れることです。痔ろうは肛門に傷がついて、そこが炎症を起こし膿がたまってしまうことを言います。慢性化しやすく重症の場合は手術をするケースもあります。
西洋医学では、痔は便通を整えながら坐薬、軟膏、投薬などの薬物療法を用いたり、場合によっては外科的な処置が施されますが、こうした治療を行っても再発してしまうケースもあります。

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西洋医学

日常生活

痔は肝臓とも関係していて、日頃お酒を飲むことの多い方は、痔の症状が出ているときは飲酒を控えることが大切です。
また、酒や刺激物の飲食など、特に原因がないのに痔が悪化したような場合は、肝機能の検査を受ける必要もあります。
痔の場合、食べ過ぎやアルコールの飲み過ぎ、辛いもの、甘いもの、脂っこいものの摂りすぎ、ストレス、疲労、冷え、下痢や便秘などが原因となるので、慢性的に悪化しやすい方は、日頃これらの点に注意して生活することも大事です。

※医師・薬剤師に、ご相談の上服用してください。

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日常生活

痔の漢方の実例

長い間悩んでいた痔の症例

この方は、はじめは神経痛で来店されました。しばらく漢方薬を服用して、神経痛の症状はほとんど改善しました。
今度は痔の薬を服用したいとのことで相談を受けました。以前に、痔で有名な漢方薬局で長年服用していたのですが、なかなか治らないとのことでした。
痔核、いわゆるイボ痔です。出血や痛みはないのですが、排便の後にイボ痔が出ます。最初は小さかったのですが、次第に大きくなってきているとのことでした。
冷え性で特に足が冷えます。血圧も低く貧血症状もあったので、虚弱タイプの体質と判断して痔の漢方薬を処方しました。この処方は、血行を改善し、冷えにも効果があります。また、外用の痔の漢方の塗り薬も使っていただくことにしました。
1ヶ月後には腫れがだいぶ引いてきたとのことでしたので、同じ処方を続けて服用していただきました。今ではほとんど痔の出ることはなくなりました。

出産後の痔の症例

赤ちゃんを出産した時から、時々痔になるようになりました。イボ痔か切れ痔かはっきりわからないとのことです。
子育てや家事に追われる忙しさもあって、できるだけ手軽に服用できる痔の漢方薬が欲しいとのことでした。
症状として出血はほとんどないものですが、痛みが強いとのことです。生理痛が強く、冷え性で、生理不順があり、肩こりも強いです。妊娠中や出産後には、うっ血しやすくなるために、痔になる人はよく見られます。このような時に体質に合った漢方を用いると、身体に余計な負担をかけずに治療することができます。
この方はの場合、手軽に服用できる漢方薬を希望されたので、丸剤の痔の漢方薬を服用していただきました。この漢方薬は患部の炎症を抑え、止血効果があり、比較的即効性もあって幅広く使うことのできる処方です。
この漢方薬を服用して3~4日で痛みもだいぶ取れて、楽になったとのことでした。その後もしばらく続けてよくなったとのことなので、服用を中止しました。

長い間悩んでいたイボ痔が漢方薬で改善しました

この方は初めは神経痛で来店されました。しばらく漢方薬を服用して、神経痛の症状はほとんど改善しました。

今度は痔の薬を服用したいとのことで相談を受けました。以前に痔で有名な漢方薬局で長年服用していたのですが、なかなか治らないとのことでした。

痔核、いわゆるイボ痔です。出血や痛みはないのですが、排便の後にイボ痔が出ます。最初は小さかったのですが、次第に大きくなってきているとのことでした。

煎じ薬と一緒に、外用の痔の漢方の塗り薬も使っていただくことにしました。

一ヶ月後には腫れが大分引いてきたとのことでしたので、同じ漢方を続けて服用していただきました。

今ではほとんど痔が出ることはなくなりました。

長年、便秘と痔で苦労してきましたが、漢方薬を服用して改善

男性 40代 便秘 痔

以前から、便秘と痔で悩んでいました。
便通は3日~5日に一回ですが、便が固くていつも苦労します。
その後に切れ痔で出血したりや、イボ痔で腫れたりするそうです。
また、お尻の周りが痒くなることもあります。
今までは、市販の便秘薬や痔の軟膏を使っていましたが、最近はあまり効果がありません。
漢方薬で根本的に改善したいとのことでした。

症状をお聞きすると、ストレスや食生活の乱れから血流が悪くなっていると考えられました。
そこで便通を調えるとともに、ストレスを和らげて血行を促し、痔疾患を根本的に改善できるような漢方薬をお出ししました。
また、生活上のアドバイスもいくつかさせていただきました。
漢方薬を一ヶ月服用した時点で再来店。
便通が良くなり肛門が切れたり腫れたりすることがほとんどなくなったそうです。
その後も漢方薬は継続していますが、調子はとても良いとのことでした。

痔の痛みと出血が良くなりました

数年来、痔の痛みと出血で悩んでいるとのことです。
時々ですが、お酒を飲んだり辛い物を食べたりすると、翌日は排便時に痛みと出血があります。
市販の軟膏を使っても、一時的には良くなるのですが、すぐに再発します。
痔になりやすい体質を改善したい、とのことで相談にみえました。

仕事も事務職で、一日中座っていることが多いそうです。
最初に、日常生活や食生活のアドバイスをさせていただきました。
漢方薬は、飲み薬と軟膏をお出ししました。
服用して間もなく、排便後にあった痔の腫れがなくなり、出血も痛みも改善しました。
調子がよかったので、三ヶ月後にお酒を飲んでみたそうですが、以前は必ず痔がでたのですが、大丈夫だったそうです。
こらからも、日常生活でのアドバイスは、なるべく守るよう、お話をさせていただいています。
漢方薬は、しばらく服用したいとのことでした。

痔の痛みと出血が良くなりました

女性 38歳 痔

数年前から痔核(イボ痔)がありましたが、痛むことはなくそのままにしていました。
ところが、宴席で飲みすぎたところ、翌日から腫れが大きくなって、指で軽く触れても痛むようになりました。
排便後も腫れが引かず、歩いていても強く痛みます。
また、事務職だそうですが、椅子に座るのにも苦労しているとのことです。
病院へは行きたくないとのことから、来店されました。

漢方では、痔は肛門部の血行不良と考えています。
この方には血の巡りをよくして、痔の痛みや腫れが改善するような漢方薬をお出ししました。
飲み薬以外にも、漢方の軟膏を一緒にお出ししています。
また、日常の生活や食事などについてもアドバイスをさせていただきました。
服用してから、3日で腫れや痛みが引いてきたそうです。
歩いても痛みはなくなり、椅子にも普通に座れるようになりました。
まだ、多少の腫れと痛みはあるとのことですが、症状は日ごとに良くなっています。
漢方薬は、もう少し服用していただく予定です。

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