逆流性食道炎 | お身体の悩み

漢方医学

漢方では、逆流性食道炎はストレスや水分代謝の異常が原因と考えています。
精神的なストレスがあると、気の流れが悪くなりイライラや不安感が強くなります。その結果、食べ過ぎたり飲みすぎたりして胃酸が必要以上に分泌され、胃の動きが悪くなり、げっぷや胃液の逆流が起きやすくなります。
このような逆流性食道炎の症状は、ガッチリタイプや中間タイプの方に多く見られますが、漢方ではこういったケースでは、ストレスを和らげ胃の動きを改善する漢方薬を用います。
また、体内に過剰な水分があると、内臓が冷えてしまい胃内停水(胃の中に余分な水がたまること)になることがあります。胃の中の余分な水が胃液となって逆流し、食道粘膜を傷つけます。
このような逆流性食道炎の症状は、胃腸虚弱だったり、比較的体力のない虚弱タイプの方に多く見られます。
この場合、過剰な水分を体外に排出し、胃の動きと共に体力をつけるような漢方薬を処方します。
漢方薬を服用することで、逆流性食道炎の症状だけでなく、消化器全体の機能が改善され、身体全体の調子も整うようになります。さらに、緩んでいる噴門を引き締めて、胃液の逆流を防ぐ効果もあります。

※漢方を服用する場合は、自己判断せずに、漢方の専門知識のある医師、薬剤師に相談しましょう。

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漢方医学

西洋医学

逆流性食道炎は、胃液が逆流して食道粘膜に炎症を起こす病気です。
食道と胃の間にある。噴門という部分が緩むことで、胃液が逆流しやすくなります。
以前は、逆流性食道炎は高齢者に多い病気でしたが、最近では肉類を中心とした食生活の欧米化や肥満症の人の増加もあり、若い人にも増えています。
逆流性食道炎の初期症状としては、げっぷや胃の不快感、酸っぱいものがこみ上げる感じなどですが、症状が進んでくると胸やけや胸の痛み、飲み込むときの痛みなどが現れま す。
西洋医学では、逆流性食道炎の治療は胃酸の分泌をおさえる薬や粘膜を保護する薬を用いますが、あまり効果のえられないことも多くあります。また、長期間の服用で副作用がでることもあります。
体質にあった漢方薬を服用することで、逆流性食道炎の自覚症状を改善し、弱った臓器の機能を回復する効果が期待できます。

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西洋医学

日常生活

逆流性食道炎の場合、日常生活でも身体を冷やさないことが大切です。身体が温まれば胃の働きもよくなり、胃酸の分泌量も整います。
また、過剰なストレスも食べ過ぎやアルコールの飲みすぎの原因となるので、ためないようにしましょう。
食生活は、コーヒーやアルコール、香辛料の強いものはさけてください。腹八分目の量を心がけ、夜食や間食をさけ胃を休める時間を作るようにしましょう。

※医師・薬剤師に、ご相談の上服用してください。

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日常生活

逆流性食道炎の漢方の実例

うつ症状を伴った逆流性食道炎の症例

男性 63歳 逆流性食道炎

数年前から胃腸の具合が悪く、病院で診察を受けたところ、逆流性食道炎と診断されました。
その後、3年くらい通院したのですが、症状が改善しないとのことで来店しました。
中肉中背の方で、疲れやすいです。また、うつ症状があり気持ちが落ち込みやすいので、病院から安定剤も処方されています。
主な症状は、胃液が上がって食欲がないとのことでした。寒がりで疲れやすく生ものや冷たい飲食物を摂ると、すぐに下痢をします。
この方には、はじめ気持ちを安定させて、胃液の逆流を抑える漢方薬を処方しました。
ところが、一ヶ月の服用で症状に変化はありません。
このときの話では、最近、疲れやすく体力がおちているとの事でした。そこで、今度は胃腸を中心に身体を温めて、体力を補い、逆流性食道炎の症状を改善する漢方薬に変更しました。
一ヵ月後には、胃液の逆流が少なくなって食欲が出てきたとのことでした。疲れも以前より感じなくなって、元気になった感じがするとのことでした。
その後も同じ処方を続けて、4ヵ月後にはほぼ胃液が上がってくる症状は改善しました。

虚弱体質の方の逆流性食道炎の症例

女性 48歳  逆流性食道炎

小柄で痩せ型の女性です。以前から胸やけや頻繁にゲップが出て悩まされていました。また、ときどき胃液が上がって、胸がヒリヒリすることもあります。
近くの病院で検査をしたところ、逆流性食道炎と診断されました。胃腸薬を処方されたのですが、症状が改善しないとのことで来店しました。
冷え性で疲れやすく、てんぷらやフライなどの揚げ物を食べると、ゲップや胸やけ、胃液の逆流などの症状がひどくなります。
そのため、好きなてんぷらもほとんど食べることができません。
この方は、胃に過剰な水分があり、胃腸が冷えていると考えられます。
そこで胃腸を温め、胃にたまった過剰な水分を体外に排出し、体力を補うような漢方薬を処方しました。
半月後には、胸やけやゲップが以前の3分の一くらいになり、胃液の逆流もかなり減少しました。
その後も、同じ処方を服用し、3ヶ月で逆流性食道炎の不快症状はほとんど見られなくなりました。ただ、てんぷらなどを食べると症状が悪化するので、漢方薬の服用を継続しています。

冷え性の方の逆流性食道炎の症例

女性 42歳 逆流性食道炎

病院で逆流性食道炎の診断を受けたとのことで、来店されました。

体格は中肉中背ですが、かなりの冷え性です。物を食べると胃がむかついて喉につかえる感じがあります。ゲップが異常に多く出て、いつも胃の辺りが気持ち悪いそうです。朝晩は足が浮腫みやすく、いつも胃に水がたまっている感じがあります。

この方はかなりの冷え性ですが、この原因は体内に過剰な水分がたまっていると考えられます。そこで、過剰な水分を体外に排出して逆流性食道炎を改善する漢方薬を処方しました。

漢方薬は顆粒と煎じ薬がありますが、この方はそれぞれ20日分ずつをお持ちになりました。40日後に来店されたときには、逆流性食道炎の症状がかなり改善されているとのことでした。顆粒と煎じ薬を服用して、煎じ薬のほうが効果があるとのことでしたので、その後は煎じ薬を服用しています。

ストレス性の逆流性食道炎が、漢方のおかげで元気に

男性 45歳 逆流性食道炎

一年前から胸焼けやゲップ、胃の不快感に悩まされていました。病院では逆流性食道炎といわれました。しばらくは病院で処方された薬を服用していたのですが、なかなか改善しませんでした。

たまたま友人が当店の漢方薬を服用していたので、その方の紹介で来店しました。会社でめでたく昇進したのですが、そのことでストレスが重なり、逆流性食道炎の症状がひどくなったそうです。

この方は漢方薬を15日分服用して、胸焼けが軽くなり、夜中に目が覚めることもなくなりました。

逆流性食道炎の症状がひどくなっていたとのことですが、その後も同じ漢方を継続して体調がよくなり、2ヶ月の服用で体調は8割がた改善しました。

逆流性食道炎が、漢方で改善

女性 27歳 逆流性食道炎

2年前に逆流性食道炎になりましたが、その時は病院の薬を服用して良くなりました。 また、同じような症状がおきてしまい悩んでいます。胃の圧迫感、胸やけ、食道の詰まった感じかあります。病院へ行く時間もなく、漢方で改善できないかと思い来店したとのことでした。

漢方薬を服用し始めて、半月ほどはあまり変化は見られなかったのですが、胃の圧迫感や胸やけが軽くなってきたとのことでした。

その後も同じ漢方を継続したいただき、二ヶ月になりますが、八割くらいはよくなっているとのことです。

長いこと悩んでいた逆流性食道炎が、漢方で改善

女性 36歳 逆流性食道炎

3年くらい前に、逆流性食道炎になりました。胸やけ、げっぷ、のどの違和感、口中が苦いなどの症状があります。 病院へも行きましたが、症状はあまり改善していません。漢方薬でも逆流性食道炎が改善することを知って来店されました。

漢方薬の手ごたえがつかめるまで、一、二ヶ月はかかると思ったのですが、服用して三日目くらいから、胸やけやげっぷなどの回数が減ってきたとのことでした。その後も同じものを継続していますが、症状は日を追うごとに良くなっているとのことです。

逆流性食道炎からくる胸やけ、胃の圧迫感などが改善

女性 29歳 逆流性食道炎

3年前から逆流性食道炎で悩んでいるそうです。
たえず胃の圧迫感、胸やけ、食道の詰まった感じがあります。
食後にはみぞおちが熱くなり、ゲップが頻繁に出るとのことでした。
以前は、病院で処方された薬で落ち着いていたのですが、最近は効果が見られません。
漢方薬で逆流性食道炎を根本的に改善したいとのことでした。

症状を詳しくお聞きしたところ、この方は小さいころから胃腸虚弱で体力もないとのことです。
そこで、胃腸の働きを調え体力を補い、逆流性食道炎の不快症状を改善できるような漢方薬をお出ししました。
1カ月分の服用で、胃の圧迫感や胸やけなどの症状が楽になってきたとのことです。
その後も同じ処方を継続していただきました。
4カ月でほぼ不快症状が改善したいとのことでしたので、服用を中止しました。
その後も、調子はとても良いとのことです。

逆流性食道炎からくる胃痛、むかつきが漢方薬を服用して改善

女性 50歳代 逆流性食道炎

夜中から明け方にかけて、胃の痛みとむかつきで目が覚めるようになりました。
市販薬を買って服用しましたが良くなりません。
病院で検査をした結果、逆流性食道炎と診断されました。
処方された薬を服用しましたが、胃痛もむかつきも続いています。
また、最近は下痢や軟便が続くようになって、悩んでいるとのことでした。

症状をお聞きしたところ、日ごろからかなりストレスをためているようでした。
そこで、ストレスを和らげ胃腸の機能を調えて、逆流性食道炎が改善できるような漢方薬をお出ししました。
1カ月の服用で、胃痛はなくなり楽になったそうですが、むかつきや下痢が変らないとのことです。
処方を変えてさらに1カ月分をお出ししたところ、身体が温まりむかつきや下痢、軟便などの症状も落ち着いてきました。
その後は、逆流性食道炎の症状はほぼ改善しましたが、体調が良いので漢方薬は継続していきたいとのことです。

逆流性食道炎があり、下痢もしやすかったのですが、漢方薬を服用して改善

男性 50歳代 逆流性食道炎

若いころから胃腸が弱く、天ぷらや唐揚げなどを食べると下痢をしていました。
また、数年前から胸やけがしたり、胃液が上がってくることがあり、病院で検査をしたところ、逆流性食道炎と診断されました。
長いこと通院してきましたが、良くなったり、悪くなったりの繰り返しです。
できれば漢方に切り替えて、根本から胃腸を改善したいとのことでした。

症状をお聞きしたところ、この方は小さい頃から胃腸の働きが弱かったようです。
胃腸の働きを根本から整え、逆流性食道炎を改善できるような漢方薬をお出ししました。
一ヶ月の服用で、下痢をすることがなくなってきました。
胸やけや胃液の逆流もだいぶ改善しています。
その後も同じ漢方を継続していますが、天ぷらなどの揚げ物も安心して食べられるようになりました。
また、逆流性食道炎もほぼ改善しています。

逆流性食道炎の様々な不快症状が、漢方薬を服用して改善しました

男性 40歳代 逆流性食道炎

逆流性食道炎を改善したいとのことで来店されました。 喉がつまって声が出にくい・息苦しい・胸やけ・ゲップ・眠りが浅いなどの症状があります。 診察を受けた病院では薬を処方されましたが、服用していません。 昔から、体調が悪いときは漢方薬を服用してきました。 今回も、漢方薬で改善したいとのことです。

この方には、胃の働きを整え胃酸の逆流を抑えるような漢方薬をお出ししました。 一ヶ月分を服用した後に症状をお聞きすると、喉のつまりやゲップなどの症状が、明らかに楽になっているとのことでした。 そのまま同じ組み合わせを服用していただきました。 四ヶ月の服用で喉のつまりや息苦しさ、胸やけなどもほぼ改善してきました。 その後は様子を見ながら、調子の悪いときに漢方薬を服用するようにしているそうです。 逆流性食道炎だけでなく胃の調子が、とてもよくなったとのことです。

この方は、毎日の食事が不安なくとれるようになり、漢方薬がますます好きになったそうです。 そう言っていただけて、とてもうれしく感じました。

逆流性食道炎がよくなりました

女性 37歳 逆流性食道炎

痩せ型で血色が悪く、小さい頃から胃腸が弱いそうです。
最近、胸やけや喉がつかえる感じなどがひどかったので、クリニックへ行ったところ逆流性食道炎と言われました。
薬を処方されましたが、良くなることはありません。
当店へは、知り合いからの紹介で来られました。

この方は、食欲不振や下痢をしやすいなどの症状もありました。
根本的に胃腸の弱い方です。
胃腸を丈夫にして、逆流性食道炎を改善できるような漢方薬をお出ししました。
胸やけや喉のつかえる感じは、一ヶ月で軽くなってきましたが、食欲不振や下痢はあまり変わりませんでした。
それでも、三ヶ月ほど服用していると、食事も美味しく食べられるようになり、下痢をすることも少なくなってきました。
まだ、胃腸の症状はありますが、逆流性食道炎は、大分改善できているそうです。

これからも漢方薬を継続することで、一歩ずつ胃腸が丈夫になると思います。

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