めまい | お身体の悩み

漢方医学

漢方ではめまいは主に、「水」が原因でおこると考えています。
つまり、身体のなかの代謝しきれない余分な水が、頭の方に上がってきて、めまいを引き起こすと考えています。
めまいのほかに頭痛、むくみ、小便の異常、下痢なども水分の代謝異常として起こります。
このようなときは、身体の余分な水を汗や尿として、体外に排出するような漢方薬を処方します。
また、血の流れが悪くなってめまいを引き起こす場合もあります。
血の流れが悪くなってドロドロした状態を漢方では「お血」(おけつ)と呼んでいます。
「お血」によるめまいは、脳の血行障害が原因でおきます。
「お血」が原因のめまいでは、顔が赤くなったりのぼせたり、またイライラや不眠などが起こり易くなります。
この場合は血液をサラサラにして、血の流れをよくするような漢方薬を処方します。
いずれのタイプのめまいでも、漢方薬は効果的ですが、気をつけなければならないのは、時に重大な病気のサインである場合があることです。
例えば脳梗塞や高血圧の危険な状態を知らせていることもありますから、めまいとともに頭痛、嘔吐、手足の痺れ、視覚異常などが伴う場合は気をつけてください。

※漢方を服用する場合は、自己判断せずに、漢方の専門知識のある医師、薬剤師に相談しましょう。

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漢方医学

西洋医学

めまいは三つのタイプに分けることができます。
一つ目は回転性のめまいです。メニエール病に代表されるめまいで、突然周囲がぐるぐる回り、吐き気や耳鳴りを伴うこともあります。
また、場合によっては耳がふさがった感じがしたり、聞こえが悪くなることもあります。
2つ目はいわゆる立ちくらみと呼ばれるもので、急に立ち上がったり、逆方向を振り向いたときにクラッとするめまいです。おふのの湯船から立ち上がるときに起こるめまいもこの類です。
3つ目は高血圧の人や過労の人、また精神的に緊張している人などによく見られるめまいで、じっとしていても、また動いていても突然フラッとするめまいです。
西洋医学では、安静にすることで改善されるようなら特別な治療はしませんが、それ以外の場合は行暈剤(めまいを止める薬)や鎮痛剤、安定剤などが処方されます。

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西洋医学

日常生活

日常生活についてですが、めまいがしているときは外出などせず、家で安静にしていることをお勧めします。
また、新聞を読んだりパソコンなどの小さな文字を読むこともよくありません。
食事では、ジュース、アルコール、果物など身体を冷やすものはさけ、温かいうどんや煮野菜、湯豆腐などのやわらかい薄味のものを摂るようにしてください。水分のとり過ぎに注意しましょう。

※医師・薬剤師に、ご相談の上服用してください。

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日常生活

めまいの漢方の実例

原因の分らないめまいが、漢方薬を服用して改善しました

男性 34歳 めまい

34歳の背の高い、痩せ型の男性です。
四ヶ月前から、めまいがするようになったとのことです。
若いころから胃腸が弱く、下痢をしやすかったそうですが、めまいが始まった頃から下痢も頻繁にするようになりました。
また、とても疲れやすくなって、仕事をする気力もわかないそうです。
病院で検査を受けても、特に異常は見当たらないとのことでした。

一ヶ月分の漢方薬をのお出ししましたが、服用してから下痢をしなくなったそうです。
今まではお粥やうどんなど、消化のよさそうなものを中心に食べていましたが、下痢をしなくなってからは、普通の食事がとれています。
疲れも以前よりは感じなくなって、めまいもしなくなってきました。
三ヶ月後には、めまいは全くなくなりました。
また、下痢もしなくなって、体調がとてもよくなってきたそうです。

ダイエット後に発症しためまい・吐き気が良くなりました

女性 34歳代 めまい 吐き

頑張って、10㎏のダイエットを成功させたそうです。
しかし、その無理がたたったのか、それ以降体調がよくありません。
朝からめまいがして、部屋がぐるぐると回っている感じがします。
その後に吐き気がして、胃液のようなものを吐くこともあるそうです。
病院で検査をしても、特に異常はありませんでした。
めまいも吐き気も、だんだんひどくなっているそうです。

この方は、無理なダイエットで体力が落ち、身体の水分代謝などが悪くなっていると考えられます。
そこで体力を補い、水分のバランスを整えるような漢方薬をお出ししました。
服用していくうちに、めまいや吐き気が少しずつ治まってきました。
一ヶ月分の服用で吐き気はしなくなり、めまいも8割方良くなったそうです。

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